「アートは人の心を治療する薬」から名付けた。 [ART DRUG CENTERについて]

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アートドラッグセンター(1996〜):

キワマリ荘内に作られたスペース。「アートは人の心を治療する薬」から名付けた。

なぜ立ち上げたのかと言えば、貸し画廊で4回展覧会をしてて、一回に20万。4回目の時、ボーナス全部突っ込みました。無理言って、最終日だけ休みとって、皆と「ひさしぶり〜」みたいな事言ってたら、搬出。なにしてるんだろう?って考えて、、、、、る、うちに、20万たまり。
そのお金で、自分がギャラリーできないかな?が始まり。

この場所は、作家志望というより自己治療を目的とした展示が多い。
というか、多くなっていく。
展示期間は二か月ベース(三ヶ月すぎると作品が壊れだすからだけどね)。
面白い展示をしても、一週間では観に来れない。口コミで聞いても展示が終わってる。
遠くても(名古屋から急行で45分)面白ければ、必ず来てくれるはず。と願いをかけた。
正直、始めは誰も相手にしてくれないし、馬鹿にされました。で、本気を伝えるために、マークを考え、マップをきちんと作成した(当時は凄かった)。
レンタル代は二ヶ月4〜8万。学割、展示期間などによって変化する。
今でこそ普通であるが、当時、スペース運営や宣伝活動を作家がする事にかなりの批判が集中した。



自分の展示に満足した人は、この場所を去る時もある。
それでいい、アートは趣味で良い。
「絵描きの絵、書家の書は好きじゃない。」と、昔の偉い人が言っていた。

作品を見せてもらう時、
「あなたは、趣味?作家志望?作家?どれですか。」と、先に言う。
趣味ならば、面白い所を褒める。
作家志望ならば、「それは、趣味と同じです。
さらに立ち位置が曖昧なので、何も言えません。」
作家ならば、思った事を正確に伝える。
この部類の人ならば、批評と悪口の区別はつくだろう。

辛口は言う側にもリスクを伴う。信頼関係が必要だ。
だから、付き合いが長いほど辛口に成る。
ゆえに、褒められれば嬉しい。だが、
判断間違えると、「あの人に、こんな悪口言われた!」と、
陰口言われたり、ブログに書かれたり大変だ。
作品を見て語る事は、作る事と同じだと思う。

プロには、世界中に競争相手がいて、サメみたいに生きている。
努力は日常に成り、何かを目指している。

犬山を引っ越す時、とてもお世話になった方から大切な言葉を貰った。
「全ては覚悟の問題だ。」
その通りだ。スルメみたいな言葉。

「鑑賞は真剣勝負だ。俺が死ぬか、お前が死ぬかだ。」
そんな事も言われたな。
とても厳しいやり取りだった。
今はひとりで、やらないと、なまけているなぁ。

話を戻そう。

こんな事もあった。
あの質問の後、黙って帰ってしまったMさんがいた。
わざわざ次の日に来て、「私は、趣味です!」と言った。
目が自信に満ちていて、力強かった。
とても感動した。
Mさんは就職し結婚した。
もちろん、絵も趣味で続けている。




詳しくは下記のアドレスへ

http://artdrugcenter1996.blogspot.com/



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有馬かおる

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